料理の負担を楽にしたい人におすすめの家電に自動調理鍋や電気圧力鍋があります。
どちらも人気の調理家電ですが、どっちを選ぶか難しいですよね…。
そこで、この記事では特に人気の2製品「ティファール クックフォーミー」と「シャープ ヘルシオ ホットクック」の違いを実際に比較しておすすめを選びました。
実際に両方の製品で同じ料理を作り、使い勝手や味の比較をしてみました。じっくり読んでみてください。
早く結果が知りたいという人に向けて、選び方をまとめました。
ホットクックを1年愛用してみた口コミをレビュー
ティファール クックフォーミーはいらない?口コミ評判、レビュー記事はこちら
クックフォーミーとホットクックの機能的違いを比較
クックフォーミーとホットクックの機能の違いを比較しました。
最も大きな違いは次の2点です。
- 容量
- 対応している調理方法
①:容量の違い
クックフォーミーとホットクックは、容量が大きく違います。
6人家族以上の場合など、まとめてたくさんの食材を調理したい場合は、クックフォーミーをおすすめします。
ただ、クックフォーミーはサイズも大きいため、購入前には置き場所の確保が必要です。
また、わずかな差ですが、大容量な分、クックフォーミーの方が定格消費電力が高く、電気代が高くなる可能性があります。
②:対応している調理方法の違い
ホットクックは自動調理鍋、クックフォーミーは電気圧力鍋のため、対応している調理方法が異なります。
家電 | 電気圧力鍋 クックフォーミー |
自動調理鍋 ホットクック |
---|---|---|
圧力調理 | ◎ | × |
混ぜる | × | ◎ |
ホットクックは混ぜる調理に対応しているため、材料を入れるだけで簡単に料理ができます。
一方、クックフォーミーは圧力調理に対応しているため、短い時間で料理が完成しますが、事前に炒めるなど作業が必要な料理があります。
また、ホットクックはごはん系のメニューが、炊き込みご飯、おかゆなど水分多めになりがちですが、クックフォーミーはピラフのようなカラっとしたメニューにも対応しています。
クックフォーミーとホットクックの機能比較表
クックフォーミーとホットクックの機能的な違いをまとめると次の通りです。
クックフォーミーとホットクックはどっちがおすすめ?
クックフォーミーとホットクックを実際に使ってみて、次の4つのポイントの違いを比較しました。
- 時短効果
- 使い勝手
- お手入れの手間
- 実際に作った料理の手間や味
結論を先にお伝えします。
上記の4つの違いを比較し、私が選んだおすすめは「ホットクック」です。
ホットクックは私自身1年以上愛用しています。使い始めてから、夕飯づくりがグッと楽になり、とても気に入っています。
2020年に出た新製品からは、鍋がフッ素コーティングになり、よりお手入れが楽になっています。
①:【クックフォーミー vs ホットクック】時短効果の違いを比較
クックフォーミーとホットクックの時短効果の違いを比較してみました。
結果、ニーズによっておすすめの製品は異なるという結論になりました。
クックフォーミーとホットクックが時短出来る部分は異なります。
- 事前に炒めるメニューが多め
- 圧力をかけてからは、あっという間に出来上がる
- 調理の手間は、手動で作る場合と同じくらいかかる
- かきまぜもできるため全自動調理
- 調理中はずっと他のことができる
- 完成までの時間は、手動で作る場合と同じくらいかかる
このように特徴が違うため、ニーズによってどちらがおすすめか異なります。
まとめると次の通りです。
②:【クックフォーミー vs ホットクック】使い勝手の違いを比較
クックフォーミーとホットクックの使い勝手の違いを比較してみました。
結果、ホットクックの方が使いやすいという結論になりました。
- メニューはアイウエオ順
- 本体のディスプレイからメニューを選択
- 食材の量は、人数ごとに表示される
- 事前調理中の火加減を途中で変更しにくい
- メニューはスマホから送信できる
- 食材量は4人分で表示される
- 人数が違う場合は、食材量を自分で計算
- 自動調理なので、事前調理が不要
クックフォーミーは、事前に野菜を炒める必要がありますが、火加減を調整しにくいため使いづらく感じました。
例えば、中火に設定した後、強火に変更したい時、一度トップ画面に戻って強火に変更する必要があります。
その点、ホットクックは自動調理のため使いやすいです。
また、Wi-Fiのある家庭なら、スマホで探したレシピを本体に送信できます。
まとめると次の通りです。
使い勝手を比較
- メニュー選び:ホットクックならスマホから送信できる
- 食材量:クックフォーミーなら人数ごとの食材量が分かりやすい
- 調理:ホットクックは自動調理で簡単!
③:【クックフォーミー vs ホットクック】お手入れの手間を比較
クックフォーミーとホットクックのお手入れのしやすさを比較しました。
結果、ホットクックの方がお手入れしやすいという結論になりました。
- 細かいパーツが多い
- コーティング鍋で洗いやすい
- 鍋は食洗機対応だけど、大きすぎて入らない…
- 細かいパーツは食洗機非対応
- 細かいパーツが少ない
- 新製品ならコーティング鍋で洗いやすい
- 鍋は食洗機非対応
- パーツは食洗機対応で洗いやすい
クックフォーミーは、細かいパーツが多いのに食洗機非対応で洗うのが面倒…。
鍋は食洗機に対応していますが、大きすぎて食洗機に入らず…。
一方、ホットクックはパーツ数が少ないため、比較的お手入れが楽。また、食洗機にも対応しています。
まとめると次の通りです。
お手入れのしやすさを比較
- パーツ:ホットクックはパーツが少なめで洗いやすい
- 鍋:どちらもコーティングありで洗いやすい
- 食洗機:パーツが食洗機に対応しているホットクックがおすすめ
④:【クックフォーミー vs ホットクック】実際に作った料理の手間や味を比較
クックフォーミーとホットクックで同じ料理をいくつか作って手間や味を比較しました。
1.【煮込みレシピ】豚の角煮
人気レシピ「豚の角煮」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:クックフォーミーの方が簡単!
- 時間:クックフォーミー30分 / ホットクック2時間
- 味の感想:クックフォーミーの方が短時間でできるのにホロホロ崩れる柔らかさ!
どちらで作った豚の角煮も味がしっかり染みて美味しく出来上がりました。
ただ、脂抜きをしっかりする分、ホットクックで作った豚の角煮の方が、やや硬くサッパリとした仕上がりでした。
個人的にはクックフォーミーの味の方が好み。短時間で作れて大満足の仕上がりでした!
豚の角煮:クックフォーミーがおすすめ!
2.【煮込みレシピ】肉じゃが
「肉じゃが」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:ホットクックの方が簡単!
- 時間:クックフォーミー20分 / ホットクック30分
- 味の感想:ホットクックの方が野菜が甘味がぎゅっと凝縮。不思議なほど旨みのある美味しさ!
クックフォーミーは事前に材料を炒めてからの圧力調理。普通に鍋で作る場合と手間は変わらないように感じました。
一方、ホットクックは材料を入れてスタートするだけなので簡単に出来上がりました。
実は、少しレシピを変えて、
- クックフォーミー:出汁あり
- ホットクック:出汁なし
で作ってみたのですが、不思議とホットクックの方が出汁を入れたように美味しかったです。
知らずに食べた旦那も驚くほど。肉じゃがはホットクックで作った方が好みです。
肉じゃが:ホットクックがおすすめ!
3.【スープレシピ】ミネストローネ
「ミネストローネ」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:同じくらい
- 時間:クックフォーミー15分 / ホットクック30分
- 味の感想:どっちも美味しい
クックフォーミーとホットクックで作る手間や、味についてはほとんど変わらないように感じました。
圧力調理な分、クックフォーミーの方が早く完成したため、ミネストローネはクックフォーミーをの方がやや便利です。
ミネストローネ:クックフォーミーの方が早く完成する。
4.【スープレシピ】かぼちゃのポタージュ
「かぼちゃのポタージュ」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:ホットクックの方が少し楽
- 時間:クックフォーミー15分 / ホットクック45分
- 味の感想:ホットクックの方が口あたりがなめらか。自動とは信じられないほど美味しい!
クックフォーミーは玉ねぎをみじん切り、ホットクックはスライスで良いため、ホットクックの方が少し楽に作れます。
ただ、出来上がりはホットクックの方がなめらか。玉ねぎがしっかり溶けてぶつぶつ感がありません。
一方、クックフォーミーは玉ねぎが残っていてイマイチな仕上がり…。
今回は手間なので省いてしまいましたが、元々のレシピ通りきちんとミキサーにかけた方が良さそうです。
かぼちゃのポタージュ:ホットクックがおすすめ!
5.【炒め料理レシピ】野菜炒め
「野菜炒め」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:ホットクックの方が簡単!
- 時間:クックフォーミー10分 / ホットクック25分
- 味の感想:どっちも美味しい!
クックフォーミーは、鍋で野菜を炒めるだけ。普通の鍋で作るのと手間は同じです。
一方、ホットクックは自動炒め機能で簡単に仕上がります。ただ、水分の多い野菜をたくさん入れると水っぽい仕上がりになるため、注意してください。
味はどちらも美味しく仕上がりました!
手間を重視するならホットクックがおすすめ、時間を重視するならクックフォーミーもしくはフライパンで普通に作った方が良いです。
野菜炒め:ホットクックの方が手間はない。早さ重視ならフライパンで十分。
6.【蒸し料理レシピ】ポテトサラダ
「ポテトサラダ」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:どちらも同じくらい
- 時間:クックフォーミー20分 / ホットクック30分
- 味の感想:ホットクックの方がホクホク!つぶしやすいちょうど良い茹で加減で美味しい!
クックフォーミーで作ったポテトサラダは、少し水分が多め。べちゃっとした仕上がりになってしまいました…。
一方、ホットクックで作ったポテトサラダはホクホクした仕上がりで個人的には好みでした。
個人的な味の好みになってしまいますが、ホットクックで作ったポテトサラダの方が美味しく仕上がりました。
ポテトサラダ:ホットクックの方が美味しく仕上がりました!
7.【デザートレシピ】蒸しパン
「蒸しパン」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:どちらも同じくらい
- 時間:クックフォーミー10分 / ホットクック15分
- 味の感想:ホットクックの方がふわふわに仕上がって美味しい!
クックフォーミーとホットクックで作る手間はどちらも同じくらいですが、クックフォーミーは布巾をかぶせるのがちょっと面倒です。
ホットクックはふわふわの蒸しパンが仕上がったのに対して、クックフォーミーはつぶれてしまっていました…。
クックフォーミーで作り直しもしてみましたが、上手くいかず…。ホットクックの方がキレイに美味しく仕上がりました。
蒸しパン:ホットクックの方が美味しく仕上がりました!
8.【無水レシピ】無水カレー
「無水カレー」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:ホットクックの方が簡単!
- 時間:クックフォーミー30分 / ホットクック70分
- 味の感想:ホットクックの方が味が深い。トマトの酸味も旨みに変わって美味しい!
ホットクックは材料を入れるだけで良いため簡単に仕上がる一方、クックフォーミーは炒める手間があって面倒…。
クックフォーミーで無水カレーを作っていると、「水量不足」のエラーが出てしまいました…。無水機能はおまけ程度に考えた方が良さそうです。
どちらも美味しく仕上がりましたが、個人的にはホットクックの方が好みでした。
無水カレー:ホットクックの方が美味しく仕上がりました!
9.【麺レシピ】ミートソースパスタ
「ミートソースパスタ」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:ホットクックの方が簡単!
- 時間:クックフォーミー15分 / ホットクック35分
- 味の感想:どっちも美味しい!
クックフォーミーは材料を鍋で炒めて作るだけなので手間はフライパンで作る場合と変わらず…。
ホットクックの方が自動調理で簡単に出来上がりました。
また、麺も自動調理で茹でられますが、お湯が沸くまで時間がかかるため、別の鍋で茹でた方が便利に感じました。
どちらも美味しく仕上がりました。
ミートソースパスタ:ホットクックの方が手間はない。早さ重視ならフライパンで十分。
10.【ご飯レシピ】炊き込みご飯
「炊き込みご飯」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:手間は同じくらい
- 時間:クックフォーミー20分 / ホットクック30分
- 味の感想:どっちも美味しい!
クックフォーミーとホットクックどちらで作った場合でも、手間は同じくらい。
クックフォーミーの方が10分ほど早く仕上がりました。
10分ほど早く仕上がる分クックフォーミーの方がちょっとだけ便利です。ただ、差が小さいため、どちらもおすすめできます。
炊き込みご飯:クックフォーミーとホットクックどちらもおすすめで、差が小さい。
11.【豆レシピ】黒豆
「黒豆」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:どっちも同じくらい
- 時間:クックフォーミー30分 / ホットクック3時間
- 味の感想:どっちも美味しい!
作る手間はどっちも同じくらいですが、クックフォーミーで作った方が圧倒的に早く出来上がりました。さすが圧力調理です。
クックフォーミーの方が短い時間で完成しておすすめです。
黒豆:クックフォーミーがおすすめ!
12.【低温調理レシピ】サラダチキン
「サラダチキン」を作ってみました。作り方はそれぞれ次の通り。
- 調理の手間:一晩漬け込むため、クックフォーミーはちょっと手間
- 時間:クックフォーミー10分 / ホットクック1時間
- 味の感想:どっちも美味しい!
クックフォーミーは、一晩漬け込む手間がある分、少し手間…。
クックフォーミーとホットクックどちらで作った場合でも、美味しく仕上がりました。
サラダチキン:クックフォーミーとホットクックどっちもおすすめ。
実際に作った料理の手間や味の比較まとめ
クックフォーミーとホットクックそれぞれの良さがありました。
どちらもとても便利ですが、特にクックフォーミーは時間をかけて煮込む料理(豚の角煮や黒豆など)を作るのに向いています。
一方、ホットクックは向いている料理が多く、いろいろな料理を自動調理に任せて家事の手間を減らしたい人におすすめです。
私はホットクックを1年間ほぼ毎日愛用していますが、とても便利で気に入っています。
料理の手間や味を比較
比較レシピ | クックフォーミー | ホットクック |
---|---|---|
【煮込み】 豚の角煮 |
◎ | - |
【煮込み】 肉じゃが |
- | ◎ |
【スープ】 ミネストローネ |
◎ | - |
【スープ】 かぼちゃのポタージュ |
- | ◎ |
【炒め】 野菜炒め |
- | - |
【蒸し】 ポテトサラダ |
- | ◎ |
【デザート】 蒸しパン |
- | ◎ |
【無水】 無水カレー |
- | ◎ |
【麺】 ミートソースパスタ |
- | - |
【ご飯】 炊き込みご飯 |
- | - |
【豆】 黒豆 |
◎ | - |
【低温】 サラダチキン |
- | - |
比較から分かったクックフォーミーのデメリット
クックフォーミーは、ホットクックと比べて次のようなデメリットがあります。
- サイズが大きいため、置き場所が必要
- 自動調理前に、炒めるなど手動調理が必要なレシピが多い
- 細かいパーツが多く、お手入れが面倒
置き場所の確保が必要だったり、料理の手間がかかったりと、私にとっては上記のような点はデメリットに感じました。
一方、次のような方ならクックフォーミーはおすすめの製品です。
- 「6人分以上の料理」など、たくさんの料理をまとめて作りたい方
- 「共働きで帰宅が遅い」など、短時間で料理を作りたい方
実際に使ってみると、どの料理もホットクックよりも早く出来上がり、すぐにご飯が食べられるためとても便利でした。
特に豚の角煮がたったの30分で出来上がったのには驚きました!
ティファール クックフォーミーはいらない?口コミ評判、レビュー記事はこちら
比較から分かったホットクックのデメリット
クックフォーミーとホットクックを両方とも実際に使ってみて、ホットクックには次のようなデメリットがあると感じました。
- 料理が完成するまで時間がかかる
- 鍋が小さいため、作る料理や量によっては容量不足
- 導入コストが高い
上記のようなデメリットはありますが、ホットクックは実際に使っても汎用性が高く、使い勝手の良い製品です。
1年間ほぼ毎日愛用していても大満足の製品で、とても気に入っています。
ホットクックを1年愛用してみた口コミをレビュー
クックフォーミーとホットクックの違いを比較して選ぶおすすめまとめ
この記事では、「クックフォーミーとホットクックの違い」についてお伝えしました。
まとめると次の通りです。
- 時短:自動調理なので食材を鍋に入れるだけでOK!
- 使い勝手:スマホからレシピを送信できて便利!
- お手入れの手間:パーツが食洗機対応で洗いやすい
- 料理の手間、味:より多くの料理を美味しく簡単に作れた!
結果、クックフォーミーよりもホットクックをおすすめします。
ただ、たくさんの料理をまとめて作りたい場合など一部の場合はクックフォーミーの方がおすすめ。そこで、選び方をまとめました。
私の場合、2人暮らしで出来るだけ料理の手間を減らしたいと考えていたため、ホットクックを購入してとても満足しています。
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