空き缶サイズのモバイルプロジェクター「Anker Nebula Capsule II」。
さまざまな雑誌で取り上げられ、2019年には約5,000製品の中で「最も感動した完璧プロジェクター」としてMONOQLOベストバイオブザイヤーを獲得した人気のプロジェクターです。
私自身、ずっと使ってみたかったプロジェクターだったのですが、最近レンタルでお試しできることに気が付き、実際に借りてみることにしました。
そこで、この記事では「Anker Nebula Capsule IIを実際に使ってみた口コミ・レビュー」を紹介します。

実際に使ってみて良かった点から、イマイチな点までお伝えするので、じっくり読んでみてください。
- バッテリー:約3時間動画再生できる
- AndroidTV9.0搭載:プライムビデオ、YouTube、Netflixなど多数の動画を楽しめる
- テレビ:チューナー(ブルーレイレコーダーなど)と接続すればテレビも見れる
- 投影距離:100インチ投影には、約3m必要
- 明るさ:明るさ200ANSIルーメン。明るい部屋での100インチ投影は物足りない
- モバイルサイズ:キャンプなど外に持ち運びやすいサイズ
Anker Nebula Capsule IIの外観・付属品をレビュー
早速、Anker Nebula Capsule IIの箱を開封します。
Anker Nebula Capsule IIは、直径約80mm、高さ約150mm、重さ約740gと持ち運びやすいサイズのモバイルプロジェクター。
トマト缶と比較すると、プロジェクターの方が少し大きめ。ですが、「これがプロジェクターなの?」と驚くほど小さいです。
Anker Nebula Capsule II本体上部に軽く触れると簡単な操作ができるボタンが付いています。
本体の背面下部には、さまざまな機器と接続するためのポートがあります。
接続ポートは次の4種類。
- HDMI×1:ゲーム類、ブルーレイレコーダーなどの接続用(最大解像度:1080p)
- AUX:イヤホン、外部スピーカーなど接続用
- USB-A:USBメモリに保存した音楽、ビデオ、画像の再生用
- USB-C:本体の充電用ポート
メモ
解像度:画像のきめ細かさを表す指標。ハイビジョン(=HD =720p)→フルハイビジョン(=フルHD =1080p)→4K→8Kの順にキレイに表示される。
Anker Nebula Capsule IIの付属品は次の通りです。
- Nebula Capsule II本体
- Power Delivery対応USB充電器
- リモコン
- USB-Cケーブル
- クイックスタートガイド
リモコンは使いやすい手のひらサイズ。
リモコンのGoogleアシスタントボタンから、音声操作もできます。
- プライムビデオの開始
- YouTubeの再生・検索
- 音量調整など
などの操作に対応しています。
専用アプリ「Nebula Connect」を使えば、スマホから操作することも出来ます。
Anker Nebula Capsule II | |
---|---|
サイズ | 直径:約80mm ×高さ:約150mm |
重量 | 約740g |
解像度 | 1280×720画素(=ハイビジョン(HD)) |
輝度 | 200ANSIルーメン |
動画再生時間 | 約3時間 (ローカルコンテンツ再生時) ※Wi-Fi利用時は約2.5時間 |
充電時間 | 約2.5時間 |
もちろん充電しながらでも使用できます。自宅にいるときは充電しながら、外ではバッテリー、どちらでも使えて便利です。

あまりに便利なので、リビング、寝室、キッチンと常に持ち運んで楽しんでいます。
バッテリー駆動時でも動画を3時間再生できると十分なバッテリー容量ですが、もっと長く使いたい場合はモバイルバッテリーで充電しながら利用できます。
モバイルバッテリーを選ぶときは、次の2つの条件を満たしているバッテリーが満充電できておすすめ。
- 10,000mA以上の容量
- PD対応
迷ったら「Anker PowerCore Slim 10000 PD」をおすすめします。
10,000mAhの大容量バッテリーでありながら、厚さ14mm、重量212gと持ち運びやすいスリムで軽量なサイズで使い勝手が抜群。しかも、Anker公式なので安心です。
このモバイルバッテリーの古いバージョンを持っていますが、災害時のスマホ充電の備えとして防災バッグに忍ばせています。
価格も容量のわりに低価格で気に入っています。
Anker Nebula Capsule IIでできること5選
Anker Nebula Capsule IIでできることをまとめました。
- 動画サービス:プライムビデオ、YouTube、Netflixなど
- テレビ:チューナーと接続すれば、テレビを楽しめる
- ゲーム類:Nintendo Switch、PS4など
- ミラーリング:Chromecast対応。スマホの写真や動画を大画面で共有
- Bluetoothスピーカーモード:スマホとBluetooth接続して音楽を楽しむ
①:プライムビデオ、YouTube、Netflixなど多数の動画を高画質で楽しめる
Anker Nebula Capsule IIは、Android TV9.0搭載。Google Playストアから、多数の動画アプリをインストールできます。
- Amazon Prime video
- Netflix
- Tver
- GYAO
- U-NEXTなど
実際にプライムビデオの画面をスクリーンに投影してみました。1280×720画素(=ハイビジョン(HD))の高解像度で、細かい文字までキレイに読めます。
上下の補正(台形補正)にも対応しているため、プロジェクター本体が多少斜めになってしまっても、まっすぐ投影されます。
自動でピントを合わせるオートフォーカス機能付きのため、どこに投影してもわずか1秒でピントがピッタリあいます。
プロジェクターでピントを合わせるのは地味に手間…。オートフォーカス機能はかなり便利に感じました。
Anker Nebula Capsule IIの明るさ(輝度)は、200ANSIルーメン。明るい部屋で楽しむには、不安のある明るさです。
実際に部屋の電気をつけた明るい部屋で、100インチサイズになるよう投影してみました。
正直、電気を点けた部屋で100インチの画面サイズになるよう投影すると見にくいです。これで映画を楽しむ気にはなりません…。
メモ
100インチ(画面比率 16:9):幅2214mm×高さ1245mm
自宅にある3,100ルーメンの別のプロジェクターと明るさを比較してみました。
電気を付けた明るい部屋で使うと、明らかに違いがあります。
ANSIルーメン:明るさの平均値を表す単位
ANSIが付いていない場合、性能上の最大値を表している可能性があります。
そのため、数値のみで単純な比較はできません。
今回は実際に投影した時の明るさを見た目で比較し、レビューしています。
ただ、電気さえ消せば映画を十分楽しめる明るさです。
また、50インチなどより小さめの画面サイズで投影した場合、より明るく投影できました。
メモ
50インチ(画面比率 16:9):幅1107mm×高さ623mm
②:チューナーと接続すれば、テレビを楽しめる
テレビとプロジェクターの主な違いは、テレビ放送を受信するための機能(チューナー)を搭載しているか否か。
簡単にまとめると次の通りです。
機器の違い | テレビ | プロジェクター |
---|---|---|
映像を映せる機能 | ○ | ○ |
テレビ放送を受信する機能 (=チューナー) | ○ | × |
つまり、ブルーレイレコーダーなどのチューナーを搭載した製品とHDMIケーブルで接続すれば、テレビを楽しめます。
ただ、この方法だと、HDMIケーブルで毎回接続するのは面倒。
せっかく持ち運べるモバイルプロジェクターなのに、ブルーレイレコーダー(チューナー)の近くでしか楽しめないのも残念です。
NEW
2020年10月、ついにアプリでテレビを楽しめる方法が追加されました。
IODATA(アイ・オー・データ)の録画テレビチューナーとWi-Fi環境、スマホがあれば、直接接続しなくてもテレビをプロジェクター画面で楽しめます。
Anker公式サイト
- スマホやタブレットにアプリ「REC-ON App」をインストール
- スマホやタブレットの画面で見たいテレビ番組を再生
- Anker Nebula Capsule IIに専用のアプリ「REC-ON Cast」をインストール
- スマホ等で再生しているテレビ画面をAnker Nebula Capsule IIにキャストする
③:ゲーム類(スイッチ、PS4など)も楽しめる
HDMIケーブルを使って接続すれば、Nintendo SwitchやPS4などのゲーム類も100インチの大画面で楽しめます。

実際にゲームをしてみましたが、遅延もなく楽しめ大盛り上がりでした!
④:Chromecast対応!ミラーリングでスマホ画面を映せる
iPhoneならAirPlay、AndroidならMiracastを使って、スマホの画面をプロジェクターで投影できます。
- スマホで撮った写真を大画面で共有
- オンライン通話を大画面で
など工夫次第でいろいろな楽しみ方ができます。

帰省でも活躍しそうです。
⑤:Bluetoothスピーカーとしても使える高音質
Anker Nebula Capsule IIは、プロジェクターだけでなく、Bluetoothスピーカーとして使用できます。
プロジェクターとBluetoothスピーカーの切替は本体背部のボタンを押すだけ。

Bluetoothスピーカーとしても使用できるだけあって、音質は期待以上でした。
外部スピーカーと接続すれば音声を出力できる

プロジェクター本体の音は背部から出ます。人によってはちょっと物足りないことも…。
外部スピーカーと接続すれば、さらに大迫力で映画やテレビを楽しめます。
例えば、イヤホンなどによく使われるAUX端子を介して、外部スピーカーやイヤホンと接続できます。
その他にもHDMI接続を介して、パススルー対応のスピーカー「ヤマハ YAS-108」とも接続できました。
プロジェクターとスピーカーの接続方法について詳しく知りたい方はこちら
メモ
パススルー:入力された音声、映像の情報をそのまま出力する技術のこと。
天井投影で寝たまま映画を楽しめる
天井に投影すれば、テレビも映画もゲームも寝たまま楽しめます。
ただ、円筒状なのでそのまま置くと転がってしまいます。
そこで便利なのが、Anker Nebula Capsule IIを包装していた箱です。
ただ、このままだと接続ポートまで塞いでしまい、充電もゲームの接続もできません…。

プロジェクター本体が重たいため、安い三脚だと支え切れませんでした…。
ある程度しっかりした三脚が必要です。
投影距離と画面サイズを実測!100インチで投影するには3m必要
プロジェクターからスクリーンまでの距離(投影距離)と画面サイズの関係を実際に測定してみました。
結果は次の通りです。
投影距離 | 画面サイズ | |
---|---|---|
インチ | 幅×高さmm | |
1m | 約30インチ | 約664mm×約374mm |
2m | 約65インチ | 約1439mm×約809mm |
3m | 約100インチ | 約2214mm×約1245mm |
100インチで投影するには、約3mの距離が必要でした。
ちなみに66cmの高さの台にプロジェクターを置くと、まっすぐ投影してスクリーンの下辺が約72cm。
上下±40度まで補正できるため、上下の投影位置は多少ずらせます。

上下のずれには強い。一方、左右のずれは対応できません。
まっすぐ投影できる場所が必要です。
Anker Nebula Capsule IIと他のプロジェクターの違いを比較!
自宅で使っているEPSON(エプソン)の家庭用プロジェクターとAnker Nebula Capsule IIを比較してみました。
明るさのスペックは次の通りです。
- EPSON(EH-TW650):3,100ルーメン
- Anker(Nebula Capsule II):200ANSIルーメン
電気を点灯した明るい部屋で、100インチの大画面で楽しむ場合、元々のスペック通り明らかに明るさの違いがあります。
EPSONのプロジェクターとAnkerのプロジェクターの明るさをまとめると次の通りです。
拡大するとよく分かりますが、Anker Nebula Capsule IIは、電気を点灯した明るい部屋で100インチの大画面になるよう投影すると、ちょっと物足りない明るさでした…。
ただ、電気を消せば十分楽しめる明るさです。
EPSONのプロジェクター(EH-TW650)と違い、Anker Nebula Capsule IIは持ち運びやすいサイズのため、キャンプなど外で使いたい人に特におすすめです。
持ち運べるスクリーンも販売されていますが、持ち運びやすい簡易的なスクリーンならタオルなどの布も便利です。
バスタオルなので画像は粗いですが、もう少し起伏の少ない布ならもっと鮮明な画像を楽しめます。
小さいですが、ダイソーで買った机の仕切りに映してみてもキレイな映像を楽しめました。
よく持ち運ぶなら、便利な「公式トラベルケース」が販売されているため、検討してみてください。
Anker Nebula Capsule IIのレビューまとめ
この記事では、「Anker Nebula Capsule IIを実際に使ってみた口コミ・レビュー」を紹介しました。
まとめると次の通りです。
- バッテリー:約3時間動画再生できる
- AndroidTV9.0搭載:プライムビデオ、YouTube、Netflixなど多数の動画を楽しめる
- テレビ:チューナー(ブルーレイレコーダーなど)と接続すればテレビも見れる
- 投影距離:100インチ投影には、約3m必要
- 明るさ:明るさ200ANSIルーメン。明るい部屋での100インチ投影は物足りない
- モバイルサイズ:キャンプなど外に持ち運びやすいサイズ
AndroidTV9.0搭載。Wi-Fi環境下なら、プロジェクター本体だけでプライムビデオやYouTubeを楽しめるのはかなり魅力的!
性能のわりにキャンプなど外にも持ち運びやすい小さいサイズです。

バッテリー搭載で、コンセントのない場所でも使えるのはポイント!
他製品と比べて明るさは劣っていますが、部屋の電気を消してしまえば特に困りません。
実際に使って、「これは良いっ!」と大盛り上がり!心からおすすめしたいプロジェクターです。
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